アイルランドでバイトをすると給料の半分税金で引かれるから「PPSナンバー」を発行しなきゃらしいけど、どうやってやるの…?
アイルランドでは学生ビザでもワーホリでも、バイトをするなら「PPSナンバー」の発行が不可欠です。なぜなら、その手続をしないとお給料の40%も税金(Emergency tax)で持っていかれてしまうから!
また、PPSナンバーを発行したあとに「Revenue」の登録もしないとお金が戻ってこないので、PPSナンバーをGETしただけで終わりではない点に注意が必要です。
そこでこの記事では、PPSナンバー発行の手順を2ステップで紹介します。払い過ぎたEmergency taxを払い戻しするために、アイルランドに到着したらしっかりと手続ができるようにしておきしましょう◎
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PPSナンバーは収入に合った税金を納めるためのマイナンバー
PPSナンバー(Personal Public Service Number)とは、国が税や社会保障などの情報を管理するためのものです。アイルランドで仕事をする際に必須となるので、バイトを数時間でもするなら発行する必要があります。
PPSナンバーを発行しないと収入に合った税金を正しく納めることができず、給料の約半分(40%)が税金として引かれてしまいます。そのため、仕事を始めたら早急に申請することをおすすめします。
なぜならPPSナンバー申請から発行されるまで、1〜2週間で済む人もいれば3ヶ月かかったなんて人もいて、時間がかかる可能性があるからです…。
ちなみに私は申請から2日後くらいに書類不備で再提出、それから1週間ほどでPPSナンバーが届きました!
PSC(公共サービス カード)を発行するには、GNIB(IRP)のようにオフィスに行って手続きをしなきゃです…。
PPSナンバー申請に必要なもの
以下の書類(PDF等)が必要になるので予め用意しておきましょう。
- 身分証明書(パスポート)
- 住所証明書類(光熱費の請求書やオーナーのサイン、IRPカード)
- PPSナンバーが必要な理由を証明できるもの
ちなみに、「PPSナンバーが必要な理由を証明できるもの」がバイト先からのレターになりますが、私のものには不備があり再提出を求められました。内容は以下の通りです。
In order to complete your PPSN application you will need to submit a fresh letter employment that includes an approximate start date, a signature from management and the companies employer registration number.
つまり、全て合わせてこれらの情報が必要になります。
- おおよその勤務開始日
- 経営陣の署名
- 会社の雇用者登録番号
- 自分の名前と住所
再提出になるのは面倒だし時間がかかるので、予めこれらの情報が必要だとマネージャーに伝えておきましょう!
アイルランドのPPSナンバー申請方法
ここからはPPSナンバー発行の手順を、以下の2ステップで紹介します。
それでは順を追って、PPSナンバーを申請していきしょう!
PPSナンバー発行のための「MyGov ID」作成手順
①「MyGov ID」のサイトにアクセスし、右上の「Create Account Now」から新規アカウント作成ページに移る
②名前、アドレス、パスワード(自分で作成)を入力、「I am over 16 years old」にチェックを入れて「Create Account」のボタンを選択
③メールアドレスにコードが送られるので、それをコピーペーストして入力し、「Confirm Code」ボタンを選択
④「Code confirmed」の画面に移ったら、終了! アカウントの作成はとてもかんたんです◎
次に、「My Welfare」というサイトに移動してPPSナンバーのオンライン申請を行う手順を紹介します。
PPSナンバーのオンライン申請(My Welfareサイト)
①「My Welfare」のサイトにアクセスしたら、右上からログインしておきましょう。
②サービスの欄から「Accessing Public Services」を選択
③「Personal Public Service(PPS)Number」を選択
④「Request now」を選択(最初にログインしていない場合はここでログインをします)
⑤オンライン申請の手順や準備するものを紹介されているページに移ります。
用意するものは以下の3点で、PDFなどで書類をネット上で送れる状態にしておきましょう。
- 身分証明書(パスポート)
- 住所証明書類(光熱費の請求書やオーナーのサイン、IRPカード)
- PPSナンバーが必要な理由を証明できるもの
ちなみに、私はPDF化するのに「CamScanner」というアプリを使用しました。準備ができたら、「Begin application」を選択して次に進みます。
⑦PPSナンバーが必要な理由が問われるので、1番上のStarting employment(就業のため)を選びます。
⑧個人情報を全て入力したら、1番下の「Save and continue」を選択
⑨出生地や今までアイルランドに住んだことがあるか、他の国で勉強や働いたことがあるかなどを記載します。
⑩書類(PDF)を添付して提出します。
- 住所が証明できる書類
- 登録者を証明できるもの(パスポート可)
- PPSナンバー取得が必要である理由に関連する書類
以上3点のファイルを添付する。
最後に、入力内容の確認をします。「I have read and agree to the above declaration(上記の宣言を読み、同意します)」にチェックを入れて、Submitを選択。
これで終了! 連絡が来るまで待ちましょう。
ちなみに申請自体が完了すると、メールが届きます。そのメールには「MyWelfare.ie から通知を受け取りました」と記載されているので、自分のアカウントにログインして確認します。
すると、「フォームは正常に送信されました」という通知が届いているはずなので、これで申請は完了です!
このまま無事申請が許可されれば、自宅に「PPSナンバー」が記載されたレターが約1〜2週間ほどで届きます。もし書類に不備があった等で再提出を求められる場合は、またメールが届くので適宜対応しましょう◎
アイルランドのEmergency tax払い戻しに必要なPSCとRevenueの登録方法
PPSナンバーが記載されたレターと一緒に、「Public Service Card(PSC)」を発行するようにといったレターも入っています。
PSCは簡単に言うと公共サービスカードであって、あなたの身元を確立して認証されるこれもまたマイナンバーのようなもの。このPSCを入手することでEmergency taxの払い戻しに必要な「Revenue」の登録がらくらくにできます!
そこでRevenueの登録をするために必要なPSC発行の手順と、Revenueの登録方法について紹介していきます。
それでは順番に見ていきましょう。
PSC発行方法
私が実際に申請をしたアイルランドのコークの場合で話を進めていきますが、レターに「営業時間は○○曜日の○○時まで」と記載されたいるので、該当する日時で都合の良い時間にオフィスへ行きます。
ちなみにコークの場合は「Intreo Centre Cork City」で申請します。
お昼に行ったときの待ち時間は1時間ほどで、その場で待機ではなく「○時に来てね」と言われるのでその時間に戻ればOK。持ち物はパスパートの他に以下のいずれかが必要になります。
- 光熱費等の請求書
- 公文書(政府や官庁、地方公共団体の公務員が職務上作成した文書)
- 財務諸表(銀行の残高証明書、貸借対照表、損益計算書など)
- 不動産賃貸借契約またはテナント契約
- 学校長・管理者、宿泊施設・物件所有者※、管理者等の第三者による住所確認
銀行のアカウントさえ持っていれば、自分で発行できる「銀行の残高証明書」が1番簡単に手続きができると思うのでおすすめです。PPSN発行後に引っ越した私は、このタイミングで住所変更しました。
ランドロードが別に住んでるシェアハウスで光熱費の請求書のコピーをメールでお願いしたら、見事に忘れられて2ヶ月経っても届きませんでした苦笑。
手続き自体は紙に必要事項を記載する事務手続きと、カードのための写真撮影をするだけなので5分〜10分ほどで終了。「PSCは10日ほどで家に届くから待っていてね」と言われるので、あとは待つだけ。
PSCの到着前にSMSで「PSCに登録されました」と連絡が来て、そのメッセージから7日後くらいにカードが届きました。トータル2週間ほどで全ての手続が完了!
そのあとに「My Welfare」で自分の個人情報を確認するときにPSCナンバーが求められるので入力しましょう。そうすると「検証済みのアカウント」ということになるので、これでようやく次のステップ「Revenue」の登録に進めます!
Revenueの登録方法
Revenueの登録には、以下のデータが必要になります。
- MyGovIDのアカウント(PSC発行済みであること)
- employer’s tax registration number(バイト先が発行)
- PSCの番号
他にも細々した情報を登録することになりますが、とりあえず上記が最も大切な情報です。「employer’s tax registration number」は職場にそれが必要だと答えれば教えてもらえますよ。
次に登録手順を画像つきでご紹介していきます。所要時間は5〜10分ほど。
①まずは「Revenue」のウェブサイトから、新規アカウント登録画面に移ります。
②「Login with MyGovid」 からログインをしましょう。
上記からログインせずに新規アカウントを作成すると、パスワードを発行→自宅に郵送というロングプロセスになってしまうので、間違えないように注意してください。
③必要事項を入力しましょう。これでアカウントの登録のみは完了です。
④次にトップページから「Register job or Pension」から税金を正しく収めるための手続きを進めていきます。次の画面で先程紹介した必要なデータ等が何かが表示されるので、確認したら「Add or cease a job or pension」→「Start」を選択。
⑤ここでemployer's taxについて問われるので、バイト先の人に教えてもらったNoを入力しましょう。
⑥あとは自分に合った選択肢を選択していくだけ。途中で聞かれる「どのくらいアイルランドに住んでるの?」の質問で3番目の「最近住み始めたよ」を選択すると、「どれくらいの稼ぎになる予定?」など色々聞かれるので覚悟しておいてください笑。
逆算したりするので数字苦手な人は疲れます、私は疲れました笑。
⑦全ての選択が済んだら、あとは次のお給料日の支払いと同時に払い戻しを待つだけ!
戻ってくるタイミングは異なると思いますが、とりあえずこれで全ての登録や申請は終了です。
おつかれさまでした♡
まとめ
PPSナンバー発行の手順について紹介してきましたが、PPSナンバーは正しい税金を収めるのはもちろん、払い過ぎたEmergency taxの払い戻しに必須の手続きです。
申請自体はとっても簡単ですが、PPSN発行までに時間がかかるかもしれないので、働き始めたらすぐに申請するようにしましょう!
また、Revenueの登録をしないと払い戻しされないため、まずはPSCを登録したあとに必ず忘れずに行ってください。
翌年には確定申告も必要になるため、以下の記事から申請方法をチェックしましょう。
>>アイルランドの税金の払い戻し方(タックスリターン)|Revenue申請方法
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アイルランドの税金の払い戻し方(タックスリターン)|Revenue申請方法
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