アイルランドに留学するならどの都市がいいのかな…?
結論、アイルランドの都市選びに悩んでいるならダブリンかコーク、ゴールウェイの留学人気3都市からの三択になり、選び方はざっくり次の通りです。
- 便利で活気のある都会で、ヨーロッパ旅行もたくさん行きたい→ダブリン
- 人混みは嫌だからのんびりとバランスのいい街に住みたい→コーク
- アイリッシュカルチャーに触れながら自然豊かな場所で過ごしたい→ゴールウェイ
とはいえ、ダブリンは治安が他の都市に比べて悪かったり、コークやゴールウェイは観光地があまりなくすぐ飽きる(帰国したくなる)人もいたりと、それぞれの都市ごとにメリットとデメリットがあるので慎重に選ぶ必要があります。
そこで本記事では、2年以上アイルランドのコークに滞在した私が、アイルランド留学人気3都市&留学上級者向けである穴場のリムリックとウォーターフォード、キラーニーを徹底比較!
アイルランドの主要都市は2回以上旅行済み!
この記事を読めば、アイルランド留学での都市選びにこれ以上悩まず、あなたがどこに留学するべきかがわかりますよ。
アイルランド留学で都市を選ぶ際の5つの比較ポイント
最初に、アイルランド留学で都市選びをする際に抑えておきたい5つのポイントを以下の順でご紹介します。
都市選びの際にとても大事になってくるポイントなので、順番にしっかりチェックしていきましょう!
治安の良さ(大都市か田舎か)
実際に私が観光をしたり住んだりした経験や口コミを総合すると、治安の悪いアイルランドの都市ランキングは以下のようになります。
アイルランド自体の治安は、ヨーロッパ全体で見るととても良いほうです。とはいえ首都のダブリンは移民も多く2023年に騒動があったりと、治安の悪さは他の都市に比べて目立ちます。特にダブリンは友達も私も経験があるのですが、窃盗が多いように感じます。
ダブリンでは街を歩いているだけで、注射(ドラッグ)を打っている人を見かけたりもします…汗。
リムリックは観光した際に治安が悪いと感じませんでしたが、アイリッシュが「リムリックはギャングの街で危ない」と言っていたので、夜間や場所によっては危険かもしれません。(昔の話という人もいますが…)
コークは、夜中に徒歩で家に帰る際も危険を感じたことは2年間で一度もありません。ゴールウェイもコークと同様に小さな都市なのと危険な感じはしなかったので、治安の良さは同じくらいだと思います。
どちらも年々治安が悪化してきているという話は聞くけどね。。
ウォーターフォードは田舎なのと観光地でもないこともあり、治安はだいぶ良いように感じました。キラーニーは観光地ですがシティーセンターの治安が悪いイメージはありません。
治安だけを見るとダブリンはおすすめできませんが、首都だけあって活気のある便利な都市です。第二の都市のコークですら田舎ですぐに飽きるので、都会が好きな人はダブリン一択です。
シェアハウスの料金と条件(物価)
シェアハウスの料金は都市ごとによって異なりますが、特に違いがあるのはダブリンとその他の都市。例えば、以下のような違いがあります。
物件数 | 家賃相場(シングル/月) | 競争率 | シティへの移動 | |
---|---|---|---|---|
ダブリン | ルームシェアも含めて多め | €850〜 | 超高い | バス、電車、トラム |
その他の都市 | 基本シングルルームで少なめ | €500〜 | 高い | 徒歩圏内も可能 |
とにかくダブリンはルームシェアが多いです。シングルルームに住むなら高い家賃を支払う必要があります。(ちなみにルームシェアならダブリンでも€500〜くらいで探すことが可能。)
また、物価の高いダブリンで家賃を抑えてシティセンターに住むのはほぼ無理です。そのためバスやトラム(路面電車)、電車での移動になりますが、遅延は当たり前で交通費も他都市より高いのでご注意を。
バス酔いがひどいなら家賃が高くてもシティセンター徒歩圏内に住むのが◎
ルームシェアが嫌な人で1ヶ月の家賃を€600あたりに抑えたい方は、ダブリンはあまりおすすめできません。この場合は、他都市を選択しましょう。
家探しは運とタイミングなので、ダブリンで安い物件または他都市でも高い物件もあったりするよ。
どんなバイトをしたいか
例えば、カフェやレストランのバイトがしたいのであれば、アイルランドのどの都市に留学・ワーホリをしても問題ありません。
オフィスワークなら首都のダブリンがおすすめで、語学学校をはじめ日本人採用の求人が集中しています。コークにも少しオフィスワークの募集があるので、英語に自信のある方はコークでも良いでしょう。
アイルランドで仕事自体を見つけるのが難しいことは肝に銘じておこう。
ゴールウェイやリムリック、ウォーターフォード、キラーニーはそもそもの求人が少ないので、ワーホリでがつっり働きたい人には仕事探しが難しくあまりおすすめできません。
ヨーロッパ旅行のしやすさ
ヨーロッパ旅行のしやすさなら、圧倒的にダブリンがおすすめ。ダブリン空港発着の便はとても多く、シティーセンターからもバスで30分ほどと近いので、気軽にヨーロッパ旅行を楽しめます。
アイルランド留学の醍醐味はヨーロッパ旅行という人も多く、そういう人はダブリン一択です!
コークならコーク空港、リムリックならシャノン空港から複数のヨーロッパの都市へ行けますが、ダブリンほど行き先も本数も多くはありません。
ゴールウェイはバスや電車で1時間以上かけてシャノン空港またはダブリン空港に行く必要があるので、旅行の点では不便と言えます。
日本人の少ない環境が良いかどうか
日本人が全くいない環境が良いなら、リムリックやウォーターフォード、キラーニーが最適です。
少しはいると安心……ならコークがゴールウェイ、日本人コミュニティに参加したいならダブリンがおすすめ。ダブリンですらまだ日本人は少ないですが、やはりコークと比べるとたくさんいます。
まとめると、ダブリン以外は日本人が少なく、英語環境を作りやすいです。
アイルランド留学におすすめの人気3大都市と特徴
ここからはよりあなたにあったアイルランド留学の都市が見つけられるように、おすすめの主要3都市を次の順で紹介します。※リムリック、ウォーターフォード、キラーニーは留学先としては上級者向けになるので後に紹介。
ちなみに紹介順は、アイルランド人気都市ランキング順。(実際に私もこの順でおすすめしています*)
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— カナミ🇮🇪アイルランド留学 (@kanammmiii) December 8, 2024
あなたがアイルランドで留学/ワーホリをしてみたい都市はどこ?🇮🇪
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以下の留学3大人気都市、どこも長所短所があるから選ぶの難しいっちゃ難しい…!ちなみに私はダブリンとコークで悩んでコークにしました🙆♀️
最後には2年以上アイルランドに在住している私がおすすめする都市も紹介するので、ぜひ最後まで見ていってくださいね!
便利な首都「ダブリン(Dublin)」
レンスター州にあるダブリンは人口145万8,154人、アイルランド国内の28%もの人が住むアイルランドの首都です(アイルランドの総人口は504万人ほど)。※人口は2022年度/参照元:Wikipedia
一見大都会に見えますが、東京の人口が1,417万人(2024年)と考えるとダブリンが小さな首都だということがわかると思います。
旅行なら二泊三日あれば十分に満喫できます◎
ダブリンのメリットとデメリットは、以下の通り。
首都のダブリンには多くの日本人が留学やワーホリで滞在しています。そのため日本人のミートアップが開催されていたりと、日本人の友達を作ったり情報共有をしたいなら断然ダブリンがおすすめ。
ただ、メリットも多い反面デメリットも多いのがダブリン。お店が多くバイトの選択肢の幅が広くても、空き物件情報が他都市よりあっても、需要に対して母数が少ないのでとにかく競争率が高い…。
また公共交通機関の料金も高く、ダブリンのアダルトリープカード(詳しくはこちら)の運賃は€2/1回ですが他都市なら€1.35と、移動にもお金が余計にかかります。ダブリンでは郊外に住むことになると思うので、家賃の高さも含めて出費が多くなる可能性が高いです。
移民が多いのでシティセンターを歩いて思う、アイリッシュはどこ?笑
それでもアイルランドの留学先都市として圧倒的人気No.1でメリットの面も大きいので、都会好き・ヨーロッパ旅行好きな人はダブリンで決まりです!
▼ダブリンの詳細をチェック
第二都市でバランスのとれた「コーク(Cork)」
マンスター州南部のアイルランド第二の都市コークは、人口58万4,156人のバランスの取れたコンパクトな都市です。※人口は2022年度/参照元:Wikipedia
コークのメリットとデメリットは、以下の通り。
コークは第二の都市でありながら治安が良い、バランスが取れている都市です。夜もシティセンターから近辺のシェアハウスまでは一人で歩いて帰れるほどの治安の良さ!(年々治安は悪化気味。)
ただ私はコークに2年以上住んで住みやすいと思うのと同時に、小さい都市なのですぐに慣れて飽きてしまいました。都会の生活に慣れている人や都会を好む方は、ダブリン以外のアイルランドの都市では満足できないと思います。
コークはバランスが取れた都市ですが言い方を変えればアイルランドらしさがあまりなく、中途半端な都市という見方もできなくはありません。
だからといってシティーセンター付近に観光できるような自然が多くあるわけでもない…。
また、英語に自信がない初心者さんにはあまりおすすめできません。コークのアイリッシュ英語のアクセントが聞き取れない留学生は多く、バイトでの接客や語学学校の先生の授業を受けるのに苦戦することもしばしば…。
アイルランド全体でアイリッシュ英語のアクセントが強いので知られていますが、コークは別格です笑。長い間アイルランドに住んでいるヨーロッパの人ですら、聞き取れないこともあるほど。
歌うように早口で話してくるよ笑。
ダブリン以外ではバス移動がメインですが、バスの遅延は日常茶飯事です。コークでシティセンター以外に住む場合はバス待ちの忍耐力も必要になります。
それでもコークがアイルランドで一番バランスの取れた都市であるため、程よく田舎でアイリッシュと関わりながら不便なく過ごしたい方にはおすすめです!
▼コークの詳細をチェック
芸術と学生の街「ゴールウェイ(Galway)」
コノート州にある人口27万6,451人のアイルランド第四の都市ゴールウェイは、アイルランドのカルチャーが味わえる留学の人気都市です。※人口は2022年度/参照元:Wikipedia
ゴールウェイのメリットとデメリットは、以下の通り。
アイルランドで1番なのではと思うほど、街並みがカラフルでかわいいです。ゴールウェイは小さい都市ながらも観光地のため、暖かい季節は観光客でいっぱいになります。
シティセンター付近にはリラックスできる川沿いのスペースやビーチもあり、晴れた日は最高! ただ、海が近いせいか風がとても強いので、雨風が強い日もあるのはデメリットです。
シティセンター付近でリラックスできる場所が近くにあるのは貴重!(コークシティセンター住みの経験者は語る)
また、ゴールウェイは音楽(芸術)の街と言われていて、どのパブに行ってもアイリッシュミュージックが聞けるほど。小さい街ですがとても活気があり、音楽活動をゴールウェイでしている日本人もいました!
音楽活動をしている人やケルト文化が好きな人ならゴールウェイはおすすめです! それ以外の人にはあまりおすすめできません。。理由は、小さな都市故にすぐに飽きてしまうかもしれないからです。
ゴールウェイを渡航先にする場合は、しっかりデメリットを理解したうえで決めたほうが良いでしょう。
▼ゴールウェイの詳細をチェック
留学上級者におすすめできるアイルランドの穴場3都市
上記で紹介したダブリンやコーク、ゴールウェイ以外のアイルランド留学都市は、ワーホリの人や留学生が少なく、より英語環境を作ることができる穴場都市。
反対に言えば、日本人がほぼいない=現地の人が移民や日本人慣れしていなかったり求人も少なかったりと、留学に慣れている人でなければ留学難易度が高い都市であります。
正直、留学上級者だからと超おすすめできる都市ではなく、あくまで100%英語環境を作りたい人向け。
ということでここからは、アイルランド留学の上級者向けである穴場3都市を以下の個人的におすすめ順で紹介します。
それでは見ていきましょう。
静かな都会「リムリック(Limerick)」
マンスター州西部にあるリムリックは、人口20万9,536人のアイルランド第三都市。でも、日本の留学生はほとんどいません。※人口は2022年度/参照元:Wikipedia
リムリックのメリットとデメリットは、以下の通り。
リムリックは上記で紹介した都市に比べると、あまりおすすめできる都市ではありません。コークと比べるとお店や娯楽は少なく活気に欠け、ゴールウェイと比べるとアイルランドらしさがそれほどありません。
また先述の通り、アイリッシュからはギャングの街で危険だから行かない方がいいよと注意を受ける都市なので、場所や時間帯によっては危険である可能性もあります。(※過去の話ではあるそう)
朝〜夕方まで観光した際は、危険な感じはありませんでしたが。。
あまりおすすめではないものの他都市に観光へ行くのには便利な立地で、シャノン空港は近くヨーロッパ旅行にも便利です。それでいて英語環境が作れる(日本人が少ない)のは大きなメリット。
▼リムリックの詳細をチェック
コンパクトな「ウォーターフォード(Waterford)」
マンスター州南東部のウォーターフォードは、人口6万79人の小さなアイルランド第五都市です。※人口は2022年度/参照元:Wikipedia
これといった観光地が近くにないので飽きやすいかもしれませんが、反対にとてものんびりできる街といった印象。冬になると小さくて可愛いクリスマスマーケットが開催されます。
ウォーターフォードのメリットとデメリットは以下の通り。
ウォーターフォードは小さい街であり観光地から離れていることもあって、車がないとすぐに飽きてしまう可能性があります。
アイルランドは正直どこに住んでも車がないとちょっと不便ですが。。
シティーセンターにはスパーの入ったショッピングセンターがあったり、コンパクトに必要なものをそろえられるので住みやすさはあるでしょう。そのため、シティセンターに出れば知り合いに会いやすく、地元感を味わうことができます。
英語環境でのんびりとした留学生活を送りたいという方には、一番おすすめの穴場都市かもしれません。
自然豊かな「キラーニー(Killarney)」
アイルランド南西部ケリー州にあるキラーニーは、人口1万4,412人で小さくてかわいい自然が近くにある街です。※人口は2022年度/参照元:Wikipedia
キラーニーのメリットとデメリットは以下の通り。
キラーニーの推しポイントはなんといっても、アイルランドらしい広大な自然が身近に感じられることです!
アイルランドの南西部には自然豊かな観光地が多く、特に人気の「キラーニー国立公園」や「ディングル」にはバス(観光バスもあり)でもレンタカーでも交通アクセス抜群。
留学上級者向けの都市の中ではアイルランドの大自然を感じれることから、おすすめの都市です。
ただ、留学となるとデメリットも大きいのがキラーニーで、観光地のため一見華やかですが本当に小さい街で長く滞在するような場所ではありません。
知り合いのスペイン人は就職できたのに一週間でギブアップして帰国。。
ワーホリや留学だと大抵シティセンターで過ごすことになるので小さな街にすぐ飽きてしまったり、バイトや家探しの難易度が高かったりで挫折するかもしれないといったデメリットも考えて選択しましょう。
▼キラーニーの詳細をチェック
まとめ:アイルランド留学でおすすめの都市はダブリンかコーク、ゴールウェイ
アイルランドのおすすめ留学都市を紹介してきました。
アイルランドの都市選びはダブリンかコーク、ゴールウェイの留学人気3大都市からの三択になり、ざっくり選び方は以下のようになります。
- 便利で活気のある都会で、ヨーロッパ旅行もたくさん行きたい→ダブリン
- 人混みは嫌だからのんびりとバランスのいい街に住みたい→コーク
- アイリッシュカルチャーに触れながら自然豊かな場所で過ごしたい→ゴールウェイ
そのどっちかが決められないんだよ〜!
どうしても決められないという方は、留学エージェントに相談するのが一番! 以下に私が実際に使っていたアイルランド留学エージェントを含めてまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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【まとめ】アイルランド留学エージェントおすすめ7選|ワーホリ対応
アイルランドの情報はまだ少ないこともあり、留学エージェントの利用は必須。そこで実際にアイルランドワーホリで留学エージェントを利用した筆者が、選び方からおすすめの留学エージェントまで解説します。この記事を読めば、失敗することなく留学エージェントを選ぶことができますよ。
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留学相談サービスの開始準備中なので、ご興味のある方は少々お待ちを…(小声)
失敗しないアイルランド留学・ワーホリ生活が送れるように、この記事を読み返してあなたに合った都市を選びましょう。